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公開日:2019/08/15   最終更新日:2024/06/19

軽貨物運送業は会社設立におすすめ?独立開業してみよう!

長年続いていた終身雇用制度が終わりを迎えつつあると論者から叫ばれている昨今、オフィスワーカーとして働き続けることでライフプランを組み立てていた方にとっては厳しい時代が到来したと思われるかもしれません。

しかしまた一方で、こうした時代の流れはチャンスでもあります。今まで会社員としての働き方が当然と言われていた時代から、多様な働き方の時代へとシフトしていくのです。

このような流れに乗り損ねるまいとさまざまな業種で独立開業を検討されている方が多数いらっしゃいますが、この記事では軽貨物での開業をおすすめいたします。その理由や必要な事柄について解説していきましょう。

 

もくじ

軽貨物運送業が独立開業におすすめな理由

「独立開業」というとたとえばインターネット関係やデザイナー関係のような華やかなジャンルを立ち上げるものと考え、軽貨物と言われてもいまいちピンとこない方が多いのではないでしょうか。

確かに、多くの会社員にとって軽貨物というのは直接的にはあまり縁がないかと思われます。ですが、独立開業の選択肢としては非常に現実的で、おすすめしやすいのです。

・・そもそも「軽貨物」とは?

ひょっとしたらこの記事をお読みになられている方の中には、軽貨物という言葉自体をそもそも聞いたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

軽貨物運送業というのは簡単に言うなれば、「それほど大きくない車で荷物を運ぶ仕事」のことです。一般的な貨物運送業(ここでは「一般貨物」)の場合はみなさんが「運送」という言葉を聞いてすぐに思い浮かべるような大きなトラックを使用してたくさんの荷物を運びますが、軽貨物の場合は軽トラックやバンなど比較的サイズの大きくない車を使用して業務に従事することとなります。

そのため、一般的な貨物運送業よりも数量が少なく、距離の短い運送業務と相性がよいとされています。

・・軽貨物は立ち上げのハードルが低い

そんな軽貨物運送業がなぜ、オフィスワーカーの独立開業先としておすすめできるのかと言うと、まずひとつめの理由は立ち上げのしやすさにあります。

たとえば「レストランを開業して生計を立てていきたい」と考えても、そう簡単にはいきません。特別な研修を受講して「食品衛生責任者」や「防火管理者(場合によっては)」といった資格が必要になりますし、保健所や消防署へ「食品営業許可申請」「防火対象物使用開始届出書」といった書類を出し、それらが受理されなければなりません。

しかし、軽貨物運送業を開業するにあたっては、他の業種と比較して手続きが簡潔で、ハードルが低くなっています。資格に関しても必要なものは一般的な自動車運転免許のみで、各種書類もさまざまな機関を歩き回らず、各地の運輸支局に届け出るだけで事足ります。

・・軽貨物は需要が絶えずある

事業を立ち上げるうえでもっとも懸念されるのは、「それでちゃんと利益を得られるのか」ということです。中小企業庁のリサーチ結果によれば、開業から5年を経過した企業の生存率は82パーセントとされており、このことからおおむね2割は5年以内に倒産していることがわかります。

しかし、軽貨物運送業の場合、事業における難易度はそれほど高くはないでしょう。なぜなら軽貨物運送業というのは「物流」という人間の生活になくてはならない分野に関わっている事業だからです。物流が存在している限り軽貨物の需要もまた存在し続けるので、「事業自体が世の中からお呼びでなくなる」といった事態は起こり得ないと言えるでしょう。

・・軽貨物は将来性が非常に高い

また、軽貨物運送業がおすすめできる理由は、現時点での需要の高さのみならず、将来性の高さにあります。将来性の低い分野というのは少なからずあるもので、たとえばかつて最盛を誇ったフィルムカメラはデジタルカメラやスマホカメラの普及によってニッチなアイテムとなっていますし、80年代に大きなブームを巻き起こしたVHSはDVDやBlue-layにとって替わられています。

しかし、軽貨物運送業にいたってはそのような衰退を迎えるどころか、今後ますます拡大していくでしょう。インターネット技術の爆発的な発展によってネットショップが日常的なものとなった結果、物流による商品のやりとりは以前よりも多様に、かつ盛んになりました。今後、技術が発展を見せれば、軽貨物運送の需要もさらに高まりを見せると言えるのです。

 

以上が、軽貨物運送業での独立開業をおすすめしたい理由となります。軽貨物運送業は立ち上げがしやすく、なおかつ将来的な需要も高いのです。

 

軽貨物運送業の独立開業に必要なもの

それでは、軽貨物事業をいざ立ち上げようとするならば、どのようなものを準備すればよいのでしょうか。この記事で解説を行っていきます。

・・営業用の車両

これがなければ軽貨物運送業を行うことはできません。運送用の車と聞くといかにも高速道路を走っているような物々しいトラックを用意しなければならないと思われるかもしれませんが、軽貨物の場合むしろ逆で、場合によっては自家用として今使用している車を事業用に転用することで対応できます(車種によっては座席などに仕様変更を加える必要が生じます)。

もし、自家用車が運送に適していなかったり、改めて営業用の車両を用意したいということであれば、「軽バン」や「軽トラック」のような車種が適しています。なるべく小回りに強く、安全性と燃費に優れたものを選ぶようにしましょう。

・・営業所

軽貨物運送業は主に車を運転することで進めていく事業ではありますが、それだけでは開業が認められません。事業の拠点となるオフィス、すなわち営業所が必要となります。住所が存在していない信頼性の不透明な事業者に運送業をまかせるのは、行政側からも企業側からもよろしくないことだからです。

営業所それ自体に関して、とくに厳しい基準などは定められていません。ですので、自宅をそのまま営業所として使うことも可能になります。

・・車庫

すなわち、営業用の車両を格納するためのガレージのことです。運送用の営業車両には事故を起こさないという安全性が強く求められるので、車両の管理を行う車庫も必須となるわけです。

軽貨物運送業に使用できる車庫の条件としては、「営業所に併設、あるいは2キロメートル以内にあるもの」「都市計画法に違反していないもの」となっており、借地の場合は使用許可や契約などが行われているかどうかも求められます。

 

軽貨物運送業で成功を収めるには

このように、飲食店やその他の事業と比べると、軽貨物事業というのは比較的容易に事業を立ち上げることができます。

ただし、だからと言って必ずしも利益を得られるというわけではありません。これはどのような事業にも言えることですが、競争相手がどこかに存在する以上、工夫や努力によって相手よりよい成果を出し、より高い利益を獲得することがとても重要となるのです。

そのために有効な方法として、軽貨物での独立開業を支援する業者と契約を結ぶというものがあります。そうした業者と提携を行うことにより、その業者の所有しているノウハウやコネクションを共有してもらい、よりスムーズな事業拡大を狙うといったメリットがあるのです。

こうした方法も含め、軽貨物での成功ビジョンを具体的に構想してみましょう。

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