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公開日:2019/10/15  最終更新日:2019/07/24

詐欺被害に注意!業者選びの注意点まとめ

近年オフィスワーカーの副業や独立開業を促す流れが政治の方面からも生まれており、まさに「働き方改革」真っ只中といった雰囲気です。このような流れに乗り、開業が行いやすく特別な資格のいらない軽貨物事業への取り組みを検討されている方がおられますが、少し注意をしておいた方がよい点があります。

それは、軽貨物運送事業者を狙う業者の存在です。悪質な人間がさまざまな手口や手法により、独立開業を目指すオフィスワーカーからお金を騙しとろうとしています。

軽貨物事業者を狙った詐欺の手口とは

軽貨物運送業者を狙った詐欺の手口はきわめて悪質かつ狡猾であり、なんの知識もない状態であればうっかり騙されてしまうおそれが十分にあります。

この項目で挙げる特徴に該当するようなことを述べてくる業者がいれば、くれぐれも注意すべきです。

・・業務委託契約であるにも関わらず、実態は社員と変わらない
軽貨物での独立開業のポピュラーなパターンとしては、募集をかけている運送会社と業務委託契約を結び、仕事をもらうといったものがあります。本来この形式では会社と事業主は雇用被雇用の関係ではなく対等な業務関係となるので、本来社員に課せられるような義務は発生しません。

ところが、悪質な会社の中には事業者と業務委託契約を結んでおきながら、まるで社員のような扱いをするといったことを行うことがあります。たとえば毎日の出社を義務づけたり保険加入料として高額の支払いを命じたりするといったものです。

こうした手法は偽装請負と呼ばれ、職業安定法に違反しているとみなされます。

・・利益から高額のマージンを引かれる
軽貨物運送事業者を募集している運送会社の中には「月にこんなに稼げる!」といった高額収入をウリにしているところも多数存在します。しかしその中には、悪質な手法を用いて利益を得ようとする輩も存在しているのです。

たとえば、実際その会社と契約し、与えられた仕事を受注することによって高額収入を得られたはよいものの、後日突然マージンなどの名目で高額の支払いを命じられるといったものです。当然このやり方では事業者は十分に利益を得られず、悪質な運送会社だけが利益を得ることとなってしまいます。

・・何かしらの支払いだけを前もって行わせ、行方をくらます
これはどちらかというと業務委託契約を交わす際に起こりがちなものであり、軽貨物運送事業においてはそれほど多くは見られないものの、かなり悪質なケースです。

たとえばある運送会社の社員を名乗る人間と業務委託契約を交わした後「車両やユニフォームなどをこちらで準備するからお金を振り込んでほしい」と費用を請求されます。それに従いお金を指定の口座へ振り込んだところ、いつまでたっても返事がなく、こちらから連絡してもまったく通じず、そのままうやむやになってしまうのです。

この手の手法は内職やオークションなどさまざまな場面で用いられており、一見引っ掛かりそうにないように思えますが、相手が有名企業の名前を持ち出したり、デザイン性の高いホームページを構えることによって偽の信頼性を高めようとするため、被害が後を絶ちません。

・・条件や環境が提示されたものと異なっている
かなりよくあるケースです。はじめは「サラリーマンの倍以上稼げる」「自由な時間を作ることができる」と謳っておきながら、いざ契約を交わして働く段階となると、まったく仕事が回ってこなかったり、あるいは否応なしにたくさんの仕事を回されるといったことが起こってしまいます。

それに関して会社側に文句を言っても「そちらの解釈が間違っていただけ」といったような言い訳をされ、ひどい場合は「それほど社会は甘くない」「気に入らないなら契約を切る」といったような脅しまがいの態度をとられたりします。

「軽貨物=詐欺」では断じてない

このようにさまざまな手口を紹介していると「軽貨物運送業というのは詐欺の温床なのか」と思われる方もいるかもしれません。ひょっとしたら「軽貨物事業を立ち上げようとしていたけど、詐欺が怖いからやっぱりやめよう」と不安になっている方もいるかと思われます。

しかし、ご安心ください。悪質な詐欺行為を働く業者というのは、全体の中のほんの一部にすぎません。ですので、ほんの一部の行為を不安視し、せっかくのビジネスチャンスを無に帰すのはもったいないことだと言えます。

詐欺に引っ掛からないための業者選びのポイント

最後に、詐欺行為を働く悪質な業者を見抜くためのポイントについて解説を行っていきます。

悪質な業者は軽貨物事業者を騙すことが目的なので、必ずいくつかの共通点があるのです。この項目で述べるポイントを忘れないようにしてください。

・・運送会社の担当者とは必ず直接会うこと
詐欺の手口の中には、向こうから一切会おうとすることなく契約書や振込書などを送り付けることによってお金を騙しとろうとするものもあります。よって、直接会えないというような業者は全く信頼ができないと考えてもよいです。

もし、直接会えるとしても油断はしないようにしてください。身分を偽っている可能性も十分に考えられます。もし気になるのであれば名刺などに書かれていた会社へと連絡し、同名同職の社員は在籍しているか確認をとってみるのもよいでしょう。(この際、名刺に書かれている連絡先にアクセスするのはよくありません)

・・録音はいざというときの助けとなる
軽貨物ないしは業者委託契約関連の詐欺手口でもっとも厄介なのは、口頭での条件と実際の環境が大きく異なるというものです。この場合、サインした契約書などに見落とすような小さい字で本当の条件などが書かれている場合が多く、事業者が泣き寝入りしてしまうこともしばしばです。

そのようなときに助けとなってくれるのは、レコーダーなどでの録音データです。契約書の内容と口頭での説明が異なっていれば、その違法性を立証することができます。ですので、契約を交わす場にはなるべく録音機器を持っていくことをおすすめいたします。

・・いざというときは弁護士などに相談を
独立開業をしている人間というのは、消費者ほど法律で守られていません。消費者相談センターなどの窓口が使えず、万一詐欺被害に遭ったとしても助けを得られないことが多いのです。

そんなとき頼りになるのが弁護士などの士業家です。契約書の内容などについて相談を行えば、そのおかしな点を指摘してくれるでしょう。ですので、軽貨物事業をはじめるならば、弁護士の知り合いを作っておくことをおすすめいたします。

・・契約書には安易にサインしない
もっとも重要なのは「簡単に契約書にサインをしてしまわない」ということです。ほとんどの詐欺被害は、契約書にサインをすることで取り返しのつかない事態へと発展してしまいます。

たとえ好条件の内容であったとしても、まずは契約書のコピーをまずは持ち帰るなどして内容をよく吟味するべきです。その際相手が急かすようなことを述べたりすれば、「その業者は少々信頼できない」と考えてもよいでしょう。

詐欺業者には常に警戒を!

基本的に独立開業というのは自己責任の世界であり、悪質な詐欺に引っ掛かったとしても泣き寝入りせざるを得ない場合が少なくありません。

だからこそ、未然に詐欺を防ぐということがとても重要なのです。その手口や対策を知り、自分自身で対策を行っていきましょう。