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公開日:2019/06/15  最終更新日:2019/06/06

軽貨物のスポット便とは?その特徴やメリットを紹介!

軽貨物配送の独立起業は開業資金の安さや手続きの簡易さなど他事業と比較してもメリットが多く、オフィスワーカーから脱サラして自身で事業を展開しようと考えている方にとっても手をつけやすくなっています。

軽貨物はさまざまな事業の中でも小回りの利いたプランを計画することができ、自身の哲学やライフスタイルに合った展開の仕方が行えるという点が強みです。その中でもとくに重視したいのは、「スポット便」というタイプの案件への注力です。とくにこのスポット便は、フットワークの軽いビジネスを行いたい方にとっておすすめできます。

この記事では、そんなスポット便の特徴やメリットに関して解説を行っていきます。

 

軽貨物におけるスポット便の特徴について

軽貨物におけるスポット便というのは、どのような形態の案件のことを意味しているのでしょうか。この項目で解説を行っていきましょう。

継続性のない単発案件

スポット便というのは、いわゆる「単発案件」のことです。たとえば企業運営において突然何かをどこか目的地へ運ぶ必要が生じた場合、それら案件はスポット案件として取り扱われ、運送業者へ話が持ちかけられます。スポット便の特徴は、とにかく「一度だけ」ということです。

スポット便とは対照的な特徴を持つ種類の案件に「定期便」というのがあり、こちらは数週間や数か月ごとに定期的同様の仕事が持ちかけられるのに対し、スポット便にはそういった継続性がありません。依頼された一つの仕事を終えれば、それで契約元と運送業者との関係は解消され、続かないのです。ただし、スポット便の成果に企業が満足し、再びスポット便を依頼するということはあります。

軽貨物業者はスポット便と相性がよい

基本的に、小規模の軽貨物業者はスポット便とは相性がよいとされています。その理由として、小規模の軽貨物業者特有の小回りのよさやスピーディさが挙げられます。事業としての規模が小さい分すぐに動くことのできる軽貨物業者は企業の急な案件にも問題なく対応することができやすいのです。

また、軽貨物業者の営業車は大型貨物のそれと比較してサイズが小さいものが多く、狭い路地でも問題なく進んだり物を運んだりすることができるため、臨機応変に対応しやすいというのもあるでしょう。

 

軽貨物スポット便のメリット

軽貨物業者がスポット便を積極的に行うことで、いったいどのようなメリットを得ることができるのでしょうか。この項目で解説を行っていきましょう。

自由に事業運営ができる

軽貨物運送業のメリットは、なんと言っても自由な時間の確保が行いやすいということです。定期的に案件を受注するような形態の場合、どうしても特定のスケジュールを空けておかなければならず、そのせいで休みをとりたいときにとれないということもあります。

しかし、スポット案件の場合、自分の好きなときに仕事を請けられるので、スケジュールを自分の好きなように決められるのです。この自由性が、スポット案件の魅力でしょう。

一度に大きな報酬が受け取れる場合も

スポット案件と一口に言っても、その内容はさまざまです。ごくごく短い距離へ荷物を運ぶだけのものから、まだ世に出ていない新商品の開発生産に関わる重要なパーツを送り届けるものまで、実に多種多様となっています。

そしてまた、内容に応じてもらえる報酬の額も変動します。会社員のようにどのような仕事をしても給料が同じといったことはなく、基本的には難しく責任感が求められる仕事を手がければ手がけるほど、より高い報酬を受けとれるようになっているのです。そういった仕事を積極的に狙っていくのも、運営の手段としてはありと言えるでしょう。

大企業が受けられない案件を獲得できる

軽貨物運送事業が大企業の貨物会社に勝っている点としては、小回りやフットワークの軽さです。大組織であるがゆえ意志決定に時間がかかる大企業よりも、軽貨物運送事業者は基本的にスピーディーな事業運営を行うことができるようになっています。

そんな軽貨物事業のスピーディーさを評価し、そういった事業者にしかこなせないような案件を依頼する企業も少なからず存在しています。たとえば期限が短く迅速な対応が求められる案件や、運ぶ荷物が少ないためそれほど予算をかけられない案件などです。軽貨物業者は大企業に劣っていると思われる方もいるかもしれませんが、こうした強みを活かして立ち回ることも、スポット案件であれば可能です。

 

スポット案件を請けるにあたってのポイント

さまざまなメリットのあるスポット案件は軽貨物運送を的確にサポートしてくれますが、これらを受注していくにあたっては、いくつか押さえておきたいポイントが存在します。この項目で解説することを忘れないようにしてください。

請けたいときに請けられるわけではない

これは事業に関する失敗としてありがちなのですが、とくに根拠もなく「いつも決まった分だけの報酬を確保できる」と考えるのは見立て的に少々甘いかもしれません。とくに、スポット案件を中心に受注しているのであればなおさらでしょう。

スポット案件というのはその名の通り単発的な案件であって、いつも必ず決まったときに請けられるといったものではありません。ですので、「この日はこれだけ仕事を受注しよう」と考えていても、それができない可能性は十分にあるのです。

高額案件の受注は信頼が大事

先ほどの項目にて高額案件のメリットについて解説しましたが、誰でもそういった仕事が受注できるというわけではありません。高額な仕事というのは、それに伴って大きな責任が求められます。そうした仕事で不手際が生じてしまうと、大変な損害が発生してしまうからです。

だから、発注を行う企業側も、身分が不透明で実績もない業者に高額報酬の案件をふるといったようなことはありません。「この人は確実に仕事をこなしてくれる」としっかり信頼できる業者にのみ、そういった条件のよい仕事を割り振ります。

条件のよい案件は取り合いになる

また、報酬などの条件のよい案件をそう簡単には受注できない理由として、競争相手の存在があります。軽貨物事業者というのは需要が大きい分事業者も多いため、高額な案件に複数の企業が集まり、取り合うといったようなことも起こりうるのです。

そうした場合、いかに信頼性が高いか、そして実績が豊富かといったような要素で、受注できるかできないかが決まります。

 

サポート業者との提携などでスポット案件が受注しやすい体制づくり

先の項目で述べたようなことから、高額で条件のよいスポット案件を受注するためには、信頼や実績を獲得する必要があるということがわかりました。

そのためにどうすればよいかということですが、有効な手段としては業務委託契約者を募集している企業に掛け合い、提携を行うことです。大手の企業と連携できればその企業が持つ信頼の高さを活用できるだけではなく、さまざまなスポット案件を回してもらうといったことも期待できます。

いずれにせよ、スポット案件で確実に利益を獲得するためには、積極的な行動や日々の積み重ねが大事です。奢ることなく腐ることなく、地に足のついた着実な事業運営を心がけていきましょう。

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