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公開日:2022/04/15  最終更新日:2022/02/09

軽貨物ドライバーを辞めたい!辞める前にしておくべきこととは

「仕事をやめたい」職業に限らず、こう思う方は多いです。実際にやめたいと思って今も働き続けている方はもっと多いです。では、やめるにはどうすればよいのでしょうか。辞める前にしておきたいことはあるのでしょうか。今回は、軽荷物ドライバーで退職を考えている人に、退職前にしておくことについてお伝えします。

軽貨物ドライバーを辞めたいと思う理由

どんな理由で軽貨物ドライバーをやめたいと思うのでしょうか。

■体力的にきつくなった

軽貨物とはいえ、ドライバーが配達するものは抱えられる小包だけではありません。両手で抱えてやっと持ち上げられる大きさの荷物や、内容が本や家具などの重さのあるものの場合もあります。若いうちは軽々と持ち上げられた荷物も、年齢によって体力の衰えを感じ始めると持ちあげにくくなります。

以前に怪我をしたことがある場合も同様に症状が再び出ることもあるでしょう。こうなると、思ったように体が動かせず配達も今までより時間がかかるなど支障が出てきます。配達先によっては、エレベーターがない建物や、台車で配達する際に長時間中腰になっていることもあるので、それでだけでも充分体に負担がかかっているといえます。

■持病の再発

持病の中でもとくに多いのが“椎間板ヘルニア”です。重い荷物やくしゃみなどで腰に負荷がかかると、圧迫されて腰痛や坐骨神経痛を引き起こします。症状が進行すると歩けなくなるほどの痛みがともなうので、症状が常に感じられるときには退職を考える人は多いです。

他にも、足腰の持病が原因での退職は上位に上がります。年齢や体力も考えると、これ以上は続けられないと判断するのはドライバーは多いでしょう。

■勤務日・勤務時間が長い

配達時間が指定できるようになり、受け取る側は便利になりましたが、配達する側の拘束時間が伸びたともいえます。配達の時間指定が夜まで指定できることから、ドライバーの拘束時間も伸びます。

交代制であったとしても夕方以降の勤務があることを負担に感じる人も少なくありません。家族との時間が取れない、出勤日が多く自分の時間が取れないと感じるため、プライベートを確保したくてやめるドライバーもいます。やめるドライバーが増えても環境は変わらず、ドライバー不足だけが深刻化しているのも現状です。

■思ったより稼げない

労働時間が長いことや体力的な負担が大きい反面、賃金はさほど高くありません。給料の平均は20万円~50万円といわれています。これだけみると意外ともらえていると感じる方もいるかも知れませんが、毎日の配達件数は100~250件であることを考えるとどうでしょうか。

毎日100件の配達を行って20万円をもらう、思ったよりもらえないと感じませんか?さまざまなエリアと建物を駆け巡って毎月これだけ、と感じる人は少なくないと思います。また、ネットショップからの配送は報酬が安い傾向にあります。近年はネットショッピングも増えてきているので、件数は増えても給料は上がらないというのが現実です。

■賃金が支払われない

自分の都合だけでなく、会社の理由でやめたいと思う人もいます。会社が大手ではなく個人企業で、給料の支払いが遅れている場合や残業代の未払いが発生している場合です。どれだけ件数をこなしても残業をしても、申請しているのに正当な賃金が支払われないのは法律違反です。

ガソリン代や車検代なども個人持ちとなっている会社も少数ですが存在しています。これは会社で落とすべき経費なので支払われないのは不当に当たります。このような理由があり個人的に会社の経済的負担が大きい場合は退職を検討するようになるでしょう。

軽貨物ドライバーを辞める前にしておくべきこと

「辞めたい!」という勢いで辞めてしまっては後悔するかもしれません。辞める前に確認しておくべきことについて紹介します。

■本当にやめたいのか確認する

その日の顧客トラブルが原因でやめたいと考えているなど、いっときの出来事で退職を決意する人がいます。自分がこれで後悔しないのならばいいですが、仕事内容に不満をもっていないのならば一定期間考える時間を儲けてもいいです

トラブルがなければ仕事自体に不満はないと感じているのならば、仕事を続けて行ったほうが安定した収入が得られます。むしろ退職してからの手続きのほうが面倒くさくなり、後悔する可能性も0ではありません。

■当面の生活について考える

仕事をやめるとなると収入がなくなります。当面の生活費は工面できていますか?お金がなければ家賃や食費が賄えなくなり生活が難しくなります働くと決めている場合や貯金があるならばよいですが、余裕がなさそうであれば生活費を貯金する目処を建ててしばらく働きながら計画を建ててもいいですね。

また、社宅に住んでいる場合は引っ越しも必要になるので、会社に雇用されている間にこれからの住居も決めておきましょう。仕事をしながらで忙しいとは思いますが、退職後の負担を小さくするためです。

■信頼できる人に相談する

退職が頭に浮かんだときには、一度家族や友人など信頼できる人に相談してみてください。自分の思いや考えが整理できるだけでなく、他の人からの視点で違う角度から仕事を見ることができるかもしれません

自分の解釈を変えられる悩みであったり、転職することで解決する悩みであったりすることも少なくありません。やめるときも誰か話せる人がいたほうが、自分がした選択に迷いや後悔を起こしにくく自身を持った選択となるのでおすすめです。

■転職サイトへの登録

退職をする前に、転職サイトへの登録をおすすめします。希望業種や働き方で求人を探していると、思いのほか自分が今の条件に納得していることがあります。反対に自分が働きたいと思っている職種が見つかることもあるでしょう。サイトを見るだけでも自分が仕事に求める基準がわかるので、客観的に考えられるいい機会となります。

軽貨物ドライバーを辞めるときに確認すべきこと

辞めると決めた際に確認しておくべきことについて紹介します。

■クレジットカードの作成

会社を退職すると収入が途絶えることになるでしょう。引っ越しや大きな買い物などで利用するためにクレジットカードを作ろうとしても、安定した収入がなく返済が滞る可能性がある場合には審査が通りづらくなります。会社に雇用されているうちにクレジットカードを作っておけば、審査も通るので、退職後の買い物に使えます。

■次の仕事について考える

退職をしてすぐに就職をする場合には、退職前から転職活動をしましょう。退職月末日から次の雇用までに期間を空ける場合でも、転職サイトへ登録しておくとよいです。次の仕事の業種や雇用形態、フリーランスとなるかなども考えておきましょう。それぞれに準備が必要なので、今やめると決めていなくても情報収集を始めて遅くないです。

■有給をすべて消化しているか

正社員の場合は有給を消化しておきましょう。有給は私たちが使える権利を持っているので使わない手はないです。この期間は給料の一部が支払われるので、しっかりと消化して給料を受け取れるようにしましょう。

■取引先への挨拶はしているか

退職が決まっている人で、とくに個人事業のドライバーは、お世話になった取引先や企業にあいさつをしておきましょう。今後担当するドライバーがスムーズに関係を築けるだけでなく、お互いの信頼関係も良好なまま終われます。大手の場合は、数年ごとにローテーションしていることもあるので、会社や部署に確認し必要ならば挨拶をするようにしましょう。

■保険などの公的手続きを確認する

退職するとこれまで入っていた保険や個人で加入しているものの変更が必要になります。手当を受けるために必要な手順もあるので、退職前に確認して当日スムーズに間違いなく手続きが終えられるように準備しておきましょう。

もらえる手当や受けられる保証があるならばすべて受けるに越したことはないです。生活にも余裕やゆとりが生まれて、次の就職先を探す際も焦らず自分の希望をよく吟味して決めることができるので大切です。

 

今回は、軽貨物ドライバーの退職についてお伝えしました。後半の準備や確認は他の業種でもいえることなので、退職を考えている人は、ぜひもう一度この記事を読んで自分と向き合ってください。自分や家族にも関係してくることなので、納得行く決断をしてくださいね。

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