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公開日:2022/10/15  最終更新日:2022/09/28

フランチャイズで軽貨物運送業を始めるメリット・デメリットとは?


インターネット通販の普及により、運送業界の人手不足が深刻化しています。ただ、人手不足の業界は、ビジネスチャンスを狙って新規参入を検討している方にとっては魅力的な業界でしょう。そこで本記事では、フランチャイズで軽貨物運送業を始めるメリット・デメリットについて解説します。

フランチャイズで軽貨物運送業を始めるメリット

さまざまな業界で人手不足が問題となっていますが、とくに運送業界の人手不足は深刻です。インターネットショッピングの利用者が増加したことで、運送業の人手が不足しているのです。

とくに近年では、多くの家庭が共働きになっています。日中に荷物を届けても不在が多い、再配達の依頼が多いとなると、配送効率も悪くなってしまいます。最近では宅配ボックスやコンビニに届けるといった方法も増えつつありますが、人手不足の現状はあまり変わっていません。

ただ、業界全体が人手不足ということは、新規参入を検討している人にとってはメリットがあります。飽和状態の業界でチャレンジするよりも、そもそも人手不足の状態であれば簡単に仕事を取れる可能性があるからです。たとえば、フランチャイズで軽貨物運送業を始める人が増加しています。軽貨物運送業という言葉を聞くとピンとこないかもしれませんが、軽トラックを使い、荷主から荷物を受け取って顧客のところまで届ける仕事を指します。

軽貨物運送業は軽トラックで運べるような小さな荷物であること、参入ハードルが低いことがメリットです。事業を開始するための準備としては、普通自動車の免許、自賠責・任意保険をかけた軽トラックを用意し、運輸支局に故人運送業の届け出を出して認可を受けるだけだからです。

軽トラックを持っていない場合は、購入する必要がありますが、軽トラックのみ購入できれば事業を始められます。なにかお店を始める場合は、お店を建てる土地を選び、お店を建て、販売する商品を用意するなど、たくさん準備することがあります。それに比べれば、軽貨物運送業を始めるための準備は、非常に楽です。

また、フランチャイズとして事業を開始する場合、開始当初から加盟店の企業名を使って営業ができます。通常、個人事業主として事業を開始する場合、無名の状態から顧客を探さなければなりません。一から自分で顧客開拓をしていかなければならないので、起動にのるまで時間がかかります。それまでは、運送業の仕事よりも、顧客開拓のために時間と労力をかけなければならなりません。フランチャイズとして事業を開始すれば、顧客開拓にそれほど苦労せずに始められます。

そのほか、加盟するフランチャイズ店によっては、開業支援が充実しているところもあります。軽トラックを貸し出してくれたり、ドライバーの研修を実施していたりと、さまざまなサポートを受けられるのです。事業を始めるにあたって、まとまった資金が必要になります。しかし、事業を始めたばかりは収入が安定しないため、初期費用はなるべく抑えたいと考える人も多いでしょう。大きな資金が必要になる軽トラックを貸し出してくれれば、資金的に非常に助かりますよね。

また、軽貨物ドライバーとして働くには、荷物の上げ下ろしや積み方など、知っておくべき知識があります。フランチャイズ契約をしていれば、そういった知識を学ぶ研修があるため、知識を身に着けてから業務を始められるのです。

さらに、配送だけでなく、事務作業もおこなう必要があります。日々の売り上げや経費の精算、請求書の発行など、事務作業もこなさなくてはなりません。完全な個人事業主の場合、事務作業も自分でおこなう必要があります。

しかし、フランチャイズ契約をしていれば、事務作業に関するサポートを受けられるため、ドライバーの仕事に集中できます。フランチャイズ契約をすれば、たくさんのメリットがあります。軽貨物ドライバーとしての経験がない人にとっては、非常に心強いのではないでしょうか。

フランチャイズで軽貨物運送業を始めるデメリット

フランチャイズで軽貨物運送業を始めるのは、参入ハードルが低いなどのメリットがありますが、デメリットも存在します。

たとえば、フランチャイズとして開業する場合、本部に対してロイヤリティを支払わなければなりません。会社の看板を名乗ったり、開業支援を受けられたりする分、本部のルールに従ってロイヤリティを支払わなければならないのです。そのため、個人で仕事をしたほうが儲かる場合もあります。

また、ロイヤリティ以外にも、本部が定めるルールが複数あります。ルールが多いと、個人で自由に仕事をしたい人にとっては、デメリットに感じるかもしれません。開業や独立を目指す人は、自由な働き方を求める人も多いでしょう。

しかし、本部が定めるルールに従わなければならないので、働きづらいと感じる人もいるかもしれません。そのほか、本部で不祥事が発覚した際、加盟店にも影響がおよぶ可能性があったり、車両を指定されたりするケースがあるのもデメリットといえるでしょう。

軽貨物運送業のフランチャイズ開業がおすすめなのはこんな人!

フランチャイズで軽貨物運送業を始める場合、必ずしも全員が成功するとは限りません。自分自身の働き方とマッチするかどうかを慎重に見極め、どのように開業するのかを決めましょう。まず、ポジティブで謙虚な姿勢を一貫できる人にとっては、フランチャイズ経営が向いています。フランチャイズとして開業するといっても、これまで会社員として働いてきた実績や会社の看板はなくなります。

しかし、新たなステップに進むためだと考え、謙虚でポジティブな気持ちを持ち続ければ、成功につながるでしょう。また、フランチャイズとして開業するといっても、営業や宣伝は欠かせません。会社員ではない以上、ある程度自ら積極的に動いて仕事を獲得しなければ、いつか仕事が途絶えてしまうでしょう。継続して安定収入を得るためにも、営業や宣伝を継続し続けることが重要です。

軽貨物運送フランチャイズの選び方のポイント

フランチャイズで軽貨物運送業を始めるには、どこの事業者に加盟するかは慎重に選ばなければなりません。事業者によってロイヤリティの金額やルール、サポート対背地が異なるため、自分に合う加盟店を見つけましょう。

まず、加盟店探しでは最低でも5社の資料請求を行い、比較・検討、情報収集をするのがおすすめです。条件を精査し、自分の求める環境とマッチする事業者を選びましょう。また、フランチャイズとして開業するなら、事業者側からどのようなサポートを受けられるのかをチェックしておくのもポイントの一つです。研修内容や軽トラックの貸し出しの有無、トラブル発生時のサポートがあるかなどを確認しておきましょう。

まとめ

運送業界は深刻な人手不足が問題となっていますが、新規参入を検討する人にとっては魅力的な環境でしょう。業界全体で人手不足になっているということは、新規参入するハードルが低いともいえるからです。また、フランチャイズ契約をすれば、ドライバーとしての研修を受けられたり、軽トラックを貸し出してくれたりなどの、嬉しいサポートもあります。新規参入する方法は、個人事業者として事業を介するケースと、フランチャイズとして開業するケースがあります。どちらの方法にするかを慎重に検討し、自分に合う環境を探しましょう。

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