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公開日:2019/07/01  最終更新日:2019/06/19

軽貨物業を開業したら保険を検討しよう!

比較的サイズの小さな荷物の輸送を行う、いわゆる「軽貨物事業」の独立開業はこれまで起業経験がない方にとってもスムーズに立ち上げやすくなっています。

しかし、独立開業にあたって軽視されがちなのが各種保険への加入です。保険加入の有無は将来的な安全性が大きく異なってきます。この記事は、軽貨物独立開業における保険加入の重要性、ならびその概要について解説していきます。

 

軽貨物開業における保険加入のメリット

軽貨物のみならずいずれの事業をはじめるにあたっても、保険への加入は非常に重要です。むしろ、日常生活における健康保険よりも、さらに大事なものだとすら言えます。その理由ほか保険加入のメリットについて、この項目にて解説していきましょう。

商品の破損による損失を補てんできる

軽貨物ならび各種輸送業においてもっとも避けたいトラブルと言えば、やはり輸送時および入出荷時などにおける商品の破損(物損事故)でしょう。いくら注意深く作業していたとしても、物損事故が発生する可能性をゼロにすることはできません。業務中、いつどのようなことが起こり得るか、そのすべてを予測することは誰にもできないからです。

最大限の注意を払っていたとしても万が一物損事故が発生してしまった場合、状況によっては軽貨物事業者が責任を問われ、損害賠償請求に応じなければなりません。

そんなときに助けとなってくれるのが保険です。物損事故に対応した事業者向けの保険にあらかじめ加入していれば、賠償請求による損失をある程度フォローしてくれます。

自動車事故による各種費用を負担してもらえる

物損事故の次、あるいはそれ以上に恐るべきトラブルと言えば交通事故です。長時間車を使用して行う事業である以上、事故発生のリスクというものは常につきまといます。たとえ注意していたとしても、たとえば乱暴運転で対向車がぶつかってきたとなればこちらが被害者として事故に巻き込まれてしまいます。

故障してしまった車の修理費などは決して安くありませんし、状況によっては別の車を用意しなければならない場合もあります。そんな時の金銭的費用をフォローしてくれるのもまた、保険の役割なのです。

病気やケガでも金銭収入を得られる

独立した事業者というのは身体が資本であるとよく言われます。なぜなら人的資産に乏しい個人事業主などの場合、一人(とくに事業主)がケガや病気で仕事を行えなくなると、途端に事業運営がストップしてしまうからです。事業がストップすれば収入は滞り、生活にも重大な影響を及ぼしてしまいます。ケガや病気が深刻なものとなれば、事業を運営できないほど金銭的に追い詰められてしまうといったことも起こり得るでしょう。

そんなとき、保険に加入していれば状況はよい意味で大きく異なってきます。保険の種類によっては入院中も金銭的なサポートを行い、収入のストップを抑えてくれるのです。

 

その他貯蓄や年金形成などに役立つ

保険というのは必ずしも事故やケガに対する補償のみを行うのではありません。保険の種類によっては金利が高く設定されていたり保険料を投資に充てるなどして資産が増えるような仕組みが施されており、これらへ長期的に加入しておけば、老後のための貯蓄や年金の形成に役立ってくれます。

責任の重い事業者の場合、いかに個人資産を増やすかも重要な課題です。資産形成を目的とした保険は、そうした課題の解決に貢献してくれるでしょう。

節税対策としても有効活用できる

これはそれほど知られてはいないメリットではありますが、実は保険というのは節税対策にも利用することができます。保険の内容にもよりますが、年間に支払った保険料に応じて一定金額の控除を申請することが可能となっているのです。

節税の金額はそれほど大きくはないものの、「将来の危険への対策と節税が両立できる」と考えれば、非常に有用と言えるでしょう。

 

軽貨物事業者と相性のよい保険の種類

軽貨物事業を開業するのであれば、できる限り保険への加入を行うべきです。この項目では、これから軽貨物事業に挑戦したいと考えている方との相性がよい保険について説明しています。

賠償責任保険

その名の通り、事業中の物損事故などによって加入者に賠償責任が発生してしまった場合、その金額の全額ないし一定金額を補償してくれる内容の保険です。補償額については保険会社によってさまざまですが、多くて最大1億円ほどとなっています。

賠償責任保険の種類に関しては「建設業プラン」や「製造業プラン」といったような職種向けに用意されているところが多いので、軽貨物事業者は「運送業プラン」に準ずるものを選択するとよいでしょう。

自動車保険(事業者向け)

自動車に関するさまざまな事故やトラブルに対応した保険であり、事業者向けのものは民間のそれと比べ保険料や補償内容が幅広くなっています。

補償の対象となる事例は、対人や対物への賠償ならび自動車事故による営業車の破損、そして自動車事故によるケガ治療などさまざまで、プランによっては事故発生時の現場対応(相手との示談交渉、弁護士相談)やロードサービスによるけん引、応急処置といった内容も含んでいます。

生命保険(事業者向け)

ケガや病気での入院、あるいは死亡といった健康や生命に関する事柄に対して補償を行ってくれる保険です。事業者向けのものは一般向けのそれとは異なり、事業者不在時の運転資金フォローがあるなど経営者の目線に立った内容となっています。

各保険会社は事業の規模に応じたさまざまなプランのものを用意しており、がんや弔慰金、退職金の準備に特化したものなど多種多様です。

養老保険、個人年金保険

これらふたつは定義としては生命保険とされていますが、通常のそれとは運用のされ方が大きく異なっています。これらの保険が目的とするのは貯蓄や年金の形成であり、前者は「満期に死亡時と同じ金額を受け取れる」「投資によって将来受け取れる額が変動する」などの特徴を有しているのです。

これらをうまく活用することによって、将来的な不安の解消にもつなげられるでしょう。

 

軽貨物事業者向け保険を選ぶうえでのポイント

保険への加入は事業者にとってさまざまなメリットを与えてくれますが、事前にしっかり比較検討したうえで選ばなければ、効果が期待できなくなるでしょう。この項目では、保険選びの重要なポイントについて解説しています。

自身の目標にあったプランを

事業者向けの保険と一口に言っても、その種類はさまざまです。個人事業主を対象としたものと大企業を対象としたものでは、補償内容や保険料が大きく異なってきます。すなわち、たとえ個人事業主が大企業向けのプランを契約したところでそのメリットを最大限に受けることは難しく、その逆もまたしかりです。

よって、保険加入前に自身の目標とする事業形態ワークスタイルをもう一度見つめ直し、それに合った内容のものを選ぶべきでしょう。

養老保険や個人年金は損することも?

養老保険や個人年金は貯蓄や年金の形成において大きな役割を果たしてくれるので、事業者にとっては加入のメリットが大きい内容であると言えます。しかし、これらの保険はインフレや相場の変動によって逆に損失を生むというリスクがあるということを忘れてはなりません。

そのため、昨今の経済状況などを把握したうえでもっとも利益を生みやすいプランを選ぶ必要があります。

 

保険加入で軽貨物事業のリスクに備える

軽貨物事業者にとって保険というものはまさに「転ばぬ先の杖」です。万が一の予想だにしないトラブルが発生したとしても、保険に加入していれば大規模な損失を避けることができます。

「あのとき保険に加入していれば・・・」と嘆く前に対策をとっておくことが、リスクヘッジの観点から見ても望ましいと言えるでしょう。