働き方改革が進んでいることもあり、ますます多くの人が副業に興味を抱いています。独立開業をするという人もいるくらいですが、中でも独立開業しやすい軽貨物の仕事は人気があります。仕事が見つけやすいことも利点でしょう。とはいえ、軽貨物で独立開業する際に何かと不安になってくることも多いので、本記事を読んで不安を解消しましょう。
軽貨物で独立開業をしてみる際の費用
軽貨物輸送で独立開業をする際に多くの人が不安に感じるのがこの費用に関する点です。「せっかく副業してお金を稼ぎたいのにあまりにも費用がかかってしまうようではたまらない」と感じる人も多くいます。費用についてはあまり明確に情報サイトに記載されることもないため、しっかりとその基本を押さえておきましょう。
まず、軽貨物輸送をする際にはやはり車両が必要です。車両もどんな車両でもよいというわけでもありません。この点については後述します。ほかに、開業にあたって支援を受ける際にはその支援費用もかかります。研修を受けないといけないこともあるでしょう。
最初のうちは中々契約が取れずに時間がかかるかもしれません。そのため、数ヶ月の生活資金も必要です。独立開業をするスタイルによっても変わりますが、結論として、費用は10万円から100万円程度かかります。多様な支援サービスを利用する場合は、軽く50万円以上を超えてしまうこともあるでしょう。こうした費用はローンも利用できます。
どのような車両を利用したらよいのか
自分の車で独立開業する人もいますが、どのような車でもよいというわけではありません。軽自動車でもよいですが、積載量が多いミニバンタイプの車両がおすすめでしょう。本格的に軽貨物で仕事するならば、やはり軽トラックなどもほしいところです。軽トラックなどがあればより多様な作業にも対応できるようになってきます。
軽自動車は安くてよいものの、何かと使いにくい点もあります。馬力も少なくて実は運送時間がよりかかるという難点があるのです。ほかにも、積載量もやはり限られてきます。馬力が少ないこともあって、大量に積むと目に見えて走行性能が落ちるのも難点でしょう。こうしたこともあり、最初のうちはコスト削減のためにも軽自動車で始めて、次第に馬力が高い車両に切り替えていくことも一つの選択肢です。
とはいえ、自家用車を仕事に利用するのはおすすめできません。軽貨物の仕事は汚れやすいものなので、せっかくの自家用車が汚れてプライベートに使えなくなることもあります。また、実は車の税的な優遇が得られなくなることもあるため、注意が必要です。
どのような経験が必要となってくるのか
軽貨物運送の仕事の人気が高くなっているのは、比較的経験がなくてもしやすいためです。しかし、やはりまったく経験がないと仕事になりません。運送の仕事をする際には効率的に運搬スケジュールを組む必要性もありますし、的確なお客さんとのコミュニケーションも必要となってきます。
ほかにも、自分で営業もする際には営業スキルも必要です。時間内に配送できなかった、大事な商品を壊してしまった、といった際にも対応できないといけません。このため、独立開業する前にまずは研修がしっかりしている軽貨物運送会社で少し働くとよいでしょう。
これにより独立開業後の流れもわかりますし、必要なスキルも身につきます。もちろん、独立開業した際のような自由はありませんが、後に経験を活かすことができるでしょう。まずは業者で働いていてみて、自分に適正があるのか判断してから実際に独立開業するかどうか決めても遅くはありません。業者によっては車を貸し出してくれるところもあり、初期費用なしで始められるところもあるようです。
なぜ挫折率が高いのか
軽貨物運送の仕事を少し調べると、非常に挫折率が高いことがわかります。こうした数値を見ると「自分でもやっていけるのだろうか」と不安になってしまう人が多いようです。挫折率が高いのはしっかりと準備をしていなかったり、仕事を理解していないで始めたのが原因であることが多いので、その点は心配する必要はないでしょう。
だからこそ、しっかりと事前にリサーチすれば、挫折することなく独立できます。軽貨物の仕事は、日によっては仕事が少ないこともありますが、休日やホリデーシーズンは逆に作業が増えて夜中まで働くこともあります。こうした作業時間の不安定さのために辞める人が多いのは否めません。
これは運送業全般に当てはまることですから「こういうものだ」と理解しておいたほうがよいでしょう。ほかにも、孤独さを感じて辞める人も多いです。基本的に運送業は一人で仕事をしていかないといけないので、ときには寂しさを感じることもあるでしょう。
独立するとどのくらい稼げるのか
せっかく独立開業したとしてもあまり稼げないようでは意味がありません。「仕事を辞めて始めたのに雀の涙程度しか稼げない」ようでは生活ができなくなってしまいます。そこで知っておきたいのが実際に軽貨物で独立開業した際に稼げる額です。
これは地域によっても変わりますが、東京で独立する場合、1年もすれば日給2万円以上は稼げるようになるでしょう。やればやるほど土地勘などがついてスピードよく作業できます。年収計算すると、400万円以上は確実に期待できます。1年でこれほど稼げるため、とても魅力的な仕事であるといえるでしょう。しかし、なれるまでは苦労することも、もちろんあるはずです。配送が遅れてしまったりすると、仕事を次からもらえなくなってしまう場合もあります。
最初のうちは丁寧に仕事をして、好印象を築くことが大事です。最初の1ヶ月はかなり稼げなくてがっかりするかもしれませんが、長くやっていれば確実に収入は増えてくるので安心してください。会社を設立した後、従業員を雇うことができるので、最初がきついからといって挫折するのは禁物です。
不安を解消するには先輩に聞くのが一番
このような不安以外にも、「あまり自分はコミュニケーション能力がないけれども大丈夫か」「いつまで仕事があるのか不安」といったような不安を抱く人もいます。やはり始める前には不安が尽きないものですが、余計な心配をするよりもまず始めてみることが大事です。開始してみれば、「こんなに簡単だったのか」と安堵することもあることもあります。
なんといっても軽貨物のような仕事は、かなり初期費用もかからず辞めやすいことも利点です。もしも初めて自分に合わないと感じたら他の仕事をするのもよいでしょう。コンビニ開業などのような自己資金が数百万円も必要となるような仕事では、すぐ簡単に辞めるわけにはいきません。
また、軽貨物で働いている先輩に聞いてみることもおすすめします。先輩にいろいろと聞くことで、仕事内容がより具体化されるはずです。いろいろな情報を得られれば、余計な心配も吹き飛ぶことでしょう。ネットでは運送をしている人のブログなども掲載されているので、まずはこうしたものを見て学んでおくことをおすすめします。
仕事をする際に不安があるのは当たり前です。しかし、そのほとんどが杞憂ですから、まずはいろいろと調べてみて余計な心配を吹き飛ばしてみてください。為せば成るの精神でまずは挑戦してみましょう。車もレンタカーを利用すれば、ほとんど初期費用をかけずに始めることができます。実際に始めてみることで、余計な心配もなくなってくるはずです。