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公開日:2022/12/15  最終更新日:2022/10/21

軽貨物ドライバーの求人で見かける“直受け”とは?意味やメリットを紹介


軽貨物ドライバーの求人において、“直受け”という言葉が並んでいることがあります。直受けを聞いたことがあるけれど意味はよく知らないという方も少なくありません。こちらの記事では、直受けとはどのような意味なのか解説するとともに、直受けをするメリットやデメリット、注意点などご紹介します。

軽貨物ドライバーの求人にある“直受け”とは

軽貨物ドライバーの求人欄にある直受けとは、荷物の配送業者と直接契約して配送業を行う仕事のことです。つまり企業にサラリーマンとして努めるのではなく、フリーランスとして仕事を行うことになります。少し前までは配送業にこのような形はありませんでしたが、近年配送業のニーズが高まっていることに反比例して人手不足が悪化していることもあり、企業全体でこのような直受け人員を募集する傾向にあります。

直受けの場合は一社だけではなく、複数社から仕事を受けることも可能なので、複数社と業務委託契約を結び、その日によって違う宅配業者として仕事をしている軽貨物ドライバーも少なくありません。固定給の社員とは異なり完全歩合制となりますが、その分一つの荷物に付きいくらと決められているため、荷物を配達すればするほど給料が上がる計算です。

軽貨物運送業を直受けで請け負うメリット

軽貨物運送業を直受けするメリットの一つは、その自由さにあります。働き方を自分で決められるため、週に1日働いてもよし、週に6日働いてもよし、自分の好きな時に好きなだけ働けるのが魅力です。休みたいときはいくらでも休める分、普通の会社員と比べると自由度が高いでしょう。副業として軽貨物運動業を直受けしているドライバーも多く、会社の休みの日だけドライバーとして数時間働いているというケースも少なくありません。

また完全歩合制となるうえに、直受けの場合は業務委託に比べて報酬が高くなりやすいのも魅力です。これは直接企業と契約を結べる分、業務委託であれば通常支払わないといけない配送会社への仲介手数料を支払わずにすむためです。仕事を継続する場合はとくに、仲介手数料がかさめばかさむほど、ドライバーの支払負担が大きくなります。せっかく丸1日仕事をしたにもかかわらず、手数料として報酬の10~20%を請求される会社がほとんどのため、直受けのほうが稼ぎやすいのは大きなメリットといえるでしょう。

さらに、人間関係に関するストレスが少ない点もメリットの一つです。基本的に仕事は1人で行うため、同僚や上司など職場の人間に気を使うことはほとんどありません。社会人として最低限のマナーや、お届け先のお客さんに対する礼儀は必要ですが、やり取りをすることも一瞬ですのでそこまでの負担を感じずに働けるのは魅力です。

軽貨物運送業を直受けで請け負うデメリット

反対に軽貨物配送業を直受けするデメリットもあります。まず、仕事における責任が非常に重い点です。仕事を1人ですべて行う分、仕事中に何かあったときには責任をすべて自分が負わないといけなくなります。荷物に何かあった、配送時にトラブルがあったなど、いつ何時何が起こるか分からないからこそ、直受けで働く際には各種保険の確認を加入が必須です。

次に契約が途中で解除になるリスクがあるという点がデメリットになります。直受けはあくまで契約次第で継続されるかが決まるので、今月は働けたけど来月以降仕事がもらえなくなるという可能性も充分あるでしょう。契約を解除されたら無職になるリスクもあるということを頭に入れておくことが大切です。

そして、各種事務手続きなど、面倒な事務作業をすべて自分で行わないといけないこともデメリットになります。スケジュール管理やクライアントへの連絡、新規契約獲得のための営業に至るまで、すべて自分で行わないといけないのが難点です。業務全体の流れを把握していないと、そもそも何をどうすればいいのか分からなくなってしまいます。

最初からフリーランスとして直受けを狙うよりも、まずは配送業に努めて流れを理解した上で直受けを目指したほうが、トラブルが起きずに済むでしょう。このようにメリットだけではなくデメリットもあるので、直受けをする際には充分注意が必要です。

軽貨物運送業を直受け案件を取る方法

軽貨物運送業で直受け案件を取るためには、自分から動く必要があります。友人や知人に業務委託をしている同業者ドライバーがいたら、情報を集めたり、直接紹介してもらったりして案件を獲得するとスムーズです。小さな案件だとしても誠心誠意対応することで実績になるため、小さいことからコツコツと行うのがよいでしょう。

知り合いにドライバーがいない場合は、SNSなどを活用した営業を行うのもおすすめです。直受け募集をしている企業はないかどうか探すことはもちろんですが、自分がフリーランスのドライバーとして仕事をしている旨を積極的に発信し、信頼感を得られたら自然と仕事が舞い込みやすくなります。TwitterやFacebookなどは事業用のアカウントとして相性がよいため検討してみてください。ある程度営業経験がある方や、実績経験がある方であれば、中小規模の倉庫やメーカーに直接飛び込み営業をかけるのも手です。

大手の製造メーカーや物流会社はアポイントすら取ってもらえない可能性が高く、飛び込み営業は至難の業ですが、中小規模の会社であれば話だけは聞いてもらえる可能性があります。欠便が出たときのスポット要因からでもはじめてもらえるように、まずは連絡先だけでも受け取ってもらえるように名刺などを用意しておきましょう。名刺にSNSのアカウントも添えておくとより効果を発揮するのでおすすめです。

軽貨物運送業を直受け案件を見つける方法

営業力がある方であれば上記のように、直接企業に赴いて営業をかけるのも手ですが、営業経験がないとなかなか難しい方法です。営業をせずに直受け案件を見付けるには、マッチングサービスを利用する方法があります。

こちらは物流業界で荷主と運送業者をつなげるサービスで、運んで欲しい企業と運びたい人を結んで案件を紹介するサービスです。営業に自信がない方はまずこういったサービスを利用して、経験や実績を積むとよいでしょう。また軽貨物案件専用の掲示板サイトも多数あるため、そうしたサイトを活用して仕事を見つけるのも手です。こうしたサイトはドライバーを求める情報が現状多く投稿されているため、ドライバー不足の今が狙い目でしょう。

このように軽貨物ドライバーで直受け案件を取る方法はいくつかあります。いずれの場合も信頼を得られるように誠心誠意込めた対応をすることはもちろん、配送ドライバー経験があれば合わせてお伝えし、自己アピールをするのを忘れてはいけません。

フリーランスとして働くためにはある程度のビジネススキルやコミュニケーション能力が必要なので、社会人経験がない方は一度運動会社で普通に働いてみたり、まずは多少報酬が少なくとも業務委託契約を結べる配送会社で経験とスキルを磨いたりしたうえで、将来的に直受け案件を狙うのが吉です。

まとめ

直受けによる軽貨物ドライバーは、一般的なドライバーと比べると稼ぎやすく高収入を得やすいのが特徴です。ただし、メリットだけではなくデメリットもあるので、安定して仕事を得るためにはそれなりの努力をしないといけないでしょう。小さなことからコツコツと、誠心誠意積み上げていける方であれば信頼を得やすいので、まずは直受け求人募集をチェックして、できる仕事から応募してみてはいかがでしょうか。

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