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公開日:2023/02/15  最終更新日:2022/10/21

軽貨物ドライバーは月収100万円って本当?実際の手取りや稼ぐ方法とは


「軽貨物ドライバーは月収100万円!」このような話を聞いたことはあるでしょうか?一般的なドライバーで月収100万円を稼げるのか、疑問に思う方もいるでしょう。こちらの記事では軽貨物ドライバーが本当に月100万円を稼げるのか、実際の手取りや100万円を稼ぐ方法について解説します。

軽貨物ドライバーは月収100万円稼げる?

嘘のような本当の話ですが、軽貨物ドライバーは月収100万円稼ぐことも難しくありません。実際に100万円稼いでいる事例は多く、工夫次第では毎月100万円を越える収入を得ている方もいます。ただしそれは、一般的な会社員として貨物ドライバーをしているわけではなく、フリーランスの軽貨物ドライバーとして働いている場合です。

フリーランスの軽貨物ドライバーの場合は完全歩合制のため、荷物を運んだ分だけ収入を上げられます。たくさんの荷物を運んでいるからこそ、月収100万円となりますが、荷物を運べなければ一般的な企業に勤める軽貨物ドライバーよりも安い月収になる可能性もあるでしょう。一般的な企業に勤務する軽貨物ドライバーの平均月収は、20~50万円、ベテランドライバーであったとしても月収100万円越えることはありません。

フリーランスは完全歩合制のため、フリーランスであれば誰でも稼げるわけではなく、100万円稼ぐために工夫が必要です。結論をいうと、軽貨物ドライバーは月収100万円稼ぐことはできなくはないですが、100万円に達成するためにはある程度の経験と実績を積んで、働き方も工夫しないといけないということになります。

軽貨物ドライバーの実際の手取り

軽貨物ドライバーの一般的な手取りについてお話します。軽貨物ドライバーの平均1日売上げは、約1万円~1万3,000円ほどです。月23日稼動の場合、月収は30万円前後となります。そこからさらに運送会社に手数料や諸経費を支払うため7万円ほどが引かれるため、残りの21万円が手取りです。

ただしこちらのあくまで、配達件数や、委託契約をする運送会社、さらに軽貨物事業の需要が高い地域かどうかによっても差引金額が異なるため一概にはいえません。会社によっては報酬から一定のパーセンテージを引いた額を諸々の手数料として徴収している会社もあります。パーセンテージは会社によっても異なりますが、10~20%程度が相場です。

一つだけいえるとすれば、普通の方法ではフリーランスの軽貨物ドライバーはこのくらいの月収なので、月収100万円を稼ぐのは厳しいということでしょう。軽貨物ドライバーで月収100万円を目指すには、いくつかの方法を取り入れないといけません。

軽貨物ドライバーが月収100万円稼ぐ方法

ここからは、軽貨物ドライバーが月収100万円を稼ぐ方法についていくつかお話します。実際に月収100万円を達成したドライバーは、このような方法で稼いでいるでしょう。

まず1つめが、企業と業務委託契約を結ぶことです。上記でもお話ししましたが固定給の場合はどんなに荷物を配達しても収入が変わることがありません。歩合制を採用しているフリーランス形態の働き方であれば、効率よく荷物を届けられれば1日の稼ぎとして5万円も夢ではなく、それを20日間継続できれば100万円の月収に到達します。働く日数や時間や自分で決められるため、自分に合わせた働き方で収入をどんどん増やせるのがポイントです。こちらは都市部など宅配する荷物が多い地域ほど達成する可能性があるので、稼ぎをアップしたい方はできるだけ軽貨物ドライバーの需要が高い運送会社と業務委託契約を結んでみてください。

2つめの方法は単価の高い委託先と契約することです。どうせ同じ配達の手間をかけるのであれば、一件一件の単価が高いほうが効率よく稼げます。100万円を稼いでいる軽貨物ドライバーの多くが、単価の高い企業と契約をしているため、より現実的に月収100万円を稼ぐためには、単価ができるだけ高い企業と業務委託契約を結ぶべきでしょう。運送会社をいくつか比較したうえで、もっとも効率よく稼げそうな会社と契約することをおすすめします。

3つめはドライバースキルを磨きつつ、業務効率化を図ることです。配達ルートを改善して短時間で荷物を運ぶ工夫をしたり、運転技術を高めて狭い道でも戸惑うことなくスムーズに運転できるようにしたりするだけで、効率を上げられます。マンションなどのお届けの際には、迷わないようにしっかり部屋番号を確認してからお届けする、宅配ボックスがある場合は積極的に活用するなど、短縮できる部分を少しずつ短縮することで、スピーディーな宅配が可能です。

ただし、お客さんには丁寧な配達を心がけないとご迷惑がかかるので、どんなに急いでいても雑な配達をしないことだけは忘れてはいけません。あまりにも素行が酷い場合は業務委託契約を打ち切られる可能性も充分あるため、ドライバーとしての最低限のマナーやルールはきちんと守ったうえで効率化を図りましょう。

このように、工夫できるポイントはいくつかありますが、いずれにせよ会社員として月収100万円を稼ぐのは難しく、フリーランスとして働く際、何か起ったときには会社に守ってもらえません。事故などが起きた場合、自身の給料から損害賠償などが引かれるケースもあるため、ある程度実績経験を積んでからフリーランスに移行するほうが安心です。

軽貨物ドライバーが月収100万円稼ぐ際の注意点

軽貨物ドライバーとして月収100万円を稼ぐ方法をいくつかお話ししましたが、ここからは、月収100万円を稼ぐ上での注意点をお話しします。

まずは業務委託契約をする際に、手数料や経費も計算に入れることが大切です。こちらは業務委託契約の際に契約書に記載があるかと思いますが、収入に対して15~20%程度の手数料がかかる会社が多いため、手取りからその分は引かれます。会社によっては固定金額型の契約を採用しているところもあるので、その分収入から引かれる可能性もあるということを頭に入れておきましょう。それとは別途でガソリン代や駐車場代、自動車の保険料など経費が差し引かれる場合もあるため、事前に確認が必須です。

次に、体調管理に気を付けることです。フリーランスの軽貨物ドライバーは自分で労働時間をある程度決められるからこそ、無理をすると体調を崩す可能性があります。睡眠時間や休息の時間を削って働くあまり、健康被害が出てしまったり、居眠り運転による交通事故を引き起こしたりしてしまうというケースもあるため、決して無理をしてはいけません。月収100万円という大金を稼ぐことも大切ではありますが、健康は何者にも変えられない宝です。お金を稼げたけれど命に支障がある事態を防げるように、定期的にお休みは取りましょう。

また、契約形態は会社によっても大きく異なります。お金を稼ぐことを目的とするのか、自分らしい働き方を見付けたいのかによっても、理想的な働き方が変わってくるので、まずは自分がどのように働きたいのか考えたうえで、勤務先を選ぶとよいでしょう。

まとめ

軽貨物ドライバーとして月収100万円稼いでいるドライバーは確かにいます。しかしそのためにはある程度効率のよい働き方をしないといけません。また、ある程度の労働時間、労働環境の大変さもあるため、健康には気を付けながら働く必要があるでしょう。月収100万円と引き替えに健康被害が出ることだけはないように、働き方を見つめ直すことも視野に入れるべきでしょう。

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